介護職はやりがいのある仕事か?

介護の求人広告で『介護職はやりがいのある仕事』『という文句を目にすることがありますが、実際のところどうなのでしょうか?ここでは、この記事執筆時点で特別養護老人ホームで8年間介護福祉士として働いた経験から感じたこと、わかったことを紹介します。

自分はやりがいを見つけられたか?

結論から言うと、私個人は『介護職だからこそのやりがい』というよりは、『介護職に就いている』ことのメリットを多く感じていていて、結果として『介護職(今の職場環境)のメリット=やりがい』を感じています。これは介護福祉士になって良かったと思うことでも紹介した通りです。もちろん同僚の中には介護に携わる身として熱意をもって働いておられる方もいますが、『利用者の笑顔』だとか『日本の福祉を支えている』とか、私にはそんな大それたやりがいはありません。やりがいって、結局は個人の判断によると思います。

でも、介護職には『やりがいが無い』と言っているわけでは決してなく、『やりがい(を感じるポイント)は人それぞれ異なる』ということをお伝えしたいのです。

どんな仕事でも『〇〇があるからこの仕事を続けているんだよね!』という〇〇(個人的)な理由でみんな仕事を続けているのであり、そういった理由は個人それぞれに思うところがあるわけで、介護職ならではの事柄についてやりがいを感じる方もいれば、私のように今現在の家庭環境や個人的な事情により『この仕事はメリットが多い』と思うから『介護職も捨てたもんじゃないよ?!』となるのです。

お客様から感謝の気持ちを直に受け取ることができる

私は介護職に就くまでネットショップを経営していて、インターネットで完結することがほとんどの仕事でした。お客様とのやり取りはほぼ99%メールのみ、対面はありませんでした。それゆえに、お客様から送られてくるメールの文面から相手の気持ちや要求をいかに理解するか、そしてどのようなテキストならお客様の心に響くのかを日々考えて仕事をしていました。

そんな経験もあり、確かにご家族の方から『いつもありがとうございます』『お世話になっております』という言葉をいただくと、介護は感謝の気持ちを直に受け取る事のできる仕事なんだなぁと思います。コロナのパンデミックにより多くの職種で対面業務が減少してしまい、これまで以上にお客様から直に感謝の言葉をいただく場面が減ってしまったことを考えると、介護の仕事はそういった経験のできる貴重な仕事だとも言えるのではないかと思います。

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